株式会社甘栗太郎 / おいしさへのこだわり

甘栗の産地

中国河北省の燕山山脈の麓で採れた栗を厳選して使用

中国河北省は、一般的に栗の産地として有名です。その中でも燕山山脈の麓、万里の長城の付近に自生している栗は、果肉がよくしまっており、甘味も強く、品質が高いという評価を受けています。

また、寛城県、青龍県、遷西県、興隆県、遵化県の5県で採れる栗が特においしいと言われており、当社では、常に現地と密に連絡を取り合いながら、最も品質が高く、おいしい栗を仕入れられるよう努力し続けています。

おいしさの秘密

「味よし、艶よし、風味よし」甘味は何よりも鮮度が肝心

何よりも、焼きたてのおいしい甘栗を味わっていただくために、当社では『一店舗一工場』をモットーにしています。

甘栗は、何よりも鮮度が肝心。そもそも、甘栗は加工食品ではなく「活きた木の実」なので、焼き上がってしばらくすると風味が落ちてしまいます。そのため、各店舗では1日何回にもわたって少量ずつ甘栗を焼き、皆様にいつでも焼きたての味を楽しんでいただけるように体制を整えています。

また、焼いてからしばらく経つと風味が落ち、実も硬くなってしまうため、焼き上げ後24時間以上経過した栗は、すべて廃棄処分としています。このような昔気質の頑固なこだわりも、「味よし、艶よし、風味よし」の甘栗づくりに一役買っているのです。

素材の優位性

大正3年の創業以来、培ってきた信頼と実績を活かすことで、品質の高い栗だけを買い付けることができるのです

毎年夏頃、栗の実がつく頃に中国河北省の燕山山脈の麓の、現地の様子を確認しています。その年の天候はどうか、日射量や雨量はどうか、栗の育ち具合はどうかなど、生産者の人々の話を直接聞きながら、産地の状況を確認しています。

その後、9月に栗を買い付けるのですが、同じ「河北省」でも栗の育ち具合は大きく異なり、同じエリアでも生産者によって栗の品質は千差万別です。品質の高い栗を安定して大量に仕入れるには、栗の品質を見極める確かな目と、地元生産者たちとの太いパイプが必要となります。

その点、当社は大正3年の創業以来、甘栗の輸入を通じて培ってきた信頼と実績を活かすことで、河北省の中でもより品質の高い栗だけを買い付けることができるのです。

その後、少量ずつ何回かに分けて中国から輸入し、10月には全店一斉に新栗へチェンジします。

「何回かに分けて輸入する」のは、栗の品質を落とさないため。やはり栗も「生もの」なので、生まれ育った馴染みの土地で管理するのが栗にとって一番よいのです。
一度の大量仕入れが最も効率的で、輸入コストも下がるかもしれませんが、甘栗太郎にとっては品質が第一。こまめに何回かに分けて日本へ運び込むことで、栗の鮮度を保てるよう努めています。

また、栗は水分をたっぷり含んだ果実です。輸送の際に袋を横積みにすると呼吸できず、風味が落ちてしまいます。そのため、「甘栗太郎」の栗袋は必ず立てて運び、保存するよう徹底しています。

品質へのこだわり

品質を見極める厳しい目と甘栗に対する愛情で、皆様に安全でおいしい甘栗をお届けしてまいります。

甘栗の木は、山の斜面に自生していることが多く、人の手を加えようにもなかなかうまくいきません。そのため、太陽や雨の恵みを存分に受け、自然のままに育てられます。実りの時期を迎えると生産者の手作業によって収穫され、品質別に選別されることになります。

当社の甘栗の品質が高いのは、このような選別を何度も繰り返し行っているから。実に傷はないか、サイズの不揃いはないか、栗を知り尽くした熟練の加工場の人々が一つひとつ、手作業で選別していきます。

その後、天津港などから日本へ運び込まれるときにも農薬や害虫などの厳しい検査を受け、各種検査に合格したものだけが日本へ運び込まれます。

さらに、日本に到着した後にも厳しい検査は続きます。栗を倉庫内で保管しているときや各店舗に到着したときにも一粒ずつ、手で触りながら栗の実に異常がないか確認。そのうえで、甘栗を焼く前にももう一度、実際に目で見て、手で触りながらチェックします。そして、焼き上げた後にも選別し、袋詰めの前に最終確認を行います。

このように、何度も何度も厳しい検査を通過した甘栗だけが、皆様のお手元に届くのです。「おいしさ」と「品質」は、当社の最大のこだわりです。それは、創業以来、ずっと受け継がれている当社の精神でもあります。これからも、品質を見極める厳しい目と甘栗に対する愛情で、皆様に安全でおいしい甘栗をお届けして参ります。